山の会の夏の山行で富良野まで車を走らせた。職務に忠実なカーナビに逆らうようにからかうように慣れた道をドライブした。夕張の食堂で昼食後三笠の三段滝に寄り、富良野鳥沼公園を歩いた。夏の日射しで周りの緑が明るい。大きな田園風景の中、十勝岳温泉へ辿った道の片側に縁取られたラベンダーに迎えられて9時間ドライブの終わりとなった。
鳥沼
   虹鱒の虹恥ずかしや藻の下に     未曉
 富良野の田園の中を走る
   プラチナの風もろこしの花に生れ   未曉
   方形の稔の間に喫茶店        未曉
 床も壁も浴槽も全て桧やヒバで作られたカミホロ荘の温泉が湯温もちょうどよく私好みで嬉しい。一年ぶりの再会と言うより花咲蟹にむしゃぶりつく夕食…。もう一年過ぎた実感が迫ってくる。
 戯句
  鼻先を濡らさず如何に啜るみそ
  香に酔ふて花咲き揃ふ富良野