函館地方を含む太平洋岸大荒れという天気予報で、雪掻きも覚悟だったが、平穏な朝で明けた。しかし午後から向かった下海岸は徐々に雪が目立ち日浦を過ぎてからは吹雪になった。雪が細かくどんどん積もったり吹き溜まりができる吹き方ではないが3時で夕型の暗さだった。恵山から椴法華の小さな峠は吹雪と暗さでとホワイトアウト状態。対向車が来て初めて道路幅が分かるほどだった。椴法華では軒並み人が出て雪掻きをしていた。いつもは人通りがほとんどない道路にこれほどの人を見るのは久しぶりだ。
 とんぼ返りで帰ってきた。帰りはちょうど除雪が入り、その部分が黒っぽく見えるので心配なく越せた。日浦を過ぎると静かな晩冬の夕暮れだったし函館市街も朝同様平穏で車と人の行き来だけが賑やかな夕方風景だった。
 でも考えてみたら、椴法華も函館市だ。天気予報に間違いはないことになる。
   轍消し呼気巻き付けて雪女   未曉