彼岸墓参。墓の陰に残雪はあったが墓は日射しの中にあった。墓石を拭き上げて華を供える。我が家の墓の裏を通った人がこんにちはと声をかけてくれた。声を返す…。また無言になって火を灯し線香に火をつけて手を合わせる。知らず知らずのうちに沢山の言葉を心の内に発している。
  彼岸寒言葉を繋ぐ祈りかな   未曉