兼題「師走」
   遠き日の街角に佇つ師走かな   未曉
 木古内、亀川奥の桂岳に登った帰り、河口近くに寄って鮭の遡上の様子を見た。必死に上ろうとする鮭、水に佇ちじっとその弱っていくのを待っているカモメ…。目を食べられたのか、虚ろな黒い底なしの眼窩を曝しているホッチャレ…。ドラマを感じてしまう。
   ホッチャレの眼窩に遥か海の闇  未曉