年末を待っていたかのように居間の蛍光管が音をたてて点滅しだした。毎年この時期に何本かずつ蛍光管を取り換えている。それがきっかけで照明器具をきれいすることになる。早速ホーマックに行った。店内は蛍光管だけを買いに行った客に押しつけがましく正月準備を促すようにメインの所にしめ飾りなどが満艦飾のごとくディスプレイされていた。
  〆飾り箱にあふれて売られけり   未曉
 お宮から繭玉の飾りまで、まるで年の市である。腐るものでも無し、ついでに…とも思ったが、幼い頃年の市でアルバイトをした者としてこんなぬくぬくした所で売られているしめ飾りは買いたくないと言う思いと、見え見えの戦略に引っかかるのも癪なので蛍光管だけ買ってきた。
  この暮れも同じもの求む〆飾り   未曉
 そろそろ繭玉の木も用意しなければ…