2010-12-11 ■ 季語閑語 雨が降り出した。明日は吹雪になるという。我が家の木蓮もライラックも隣の楓も裸である。しかし、工事現場の残土で埋められた庭で今まで一度も冬に負けたことはない。生命力の開き直りを感じる。 木の枝の雪かきわけて空を刺す 未曉 妻と娘に付き合って十二月の街に買い物に出た。もともとクリスマスは好きでないし退職したら師走らしさもことさら感じなくなった。店に入ると私は紳士ものの売り場をうろつくことになる。夫でもなく父でもない歳末商戦のエキストラになる。 新しき靴下買ふて師走人 未曉