句作今年来年
 「古志」一月号が届いた。2年間探して見つけた師、長谷川櫂という俳人が主宰する俳句結社の機関誌である。この人だと決めた理由は幾つかあるが、わからないけれどわかったような気持ちになれるところに引かれたような気がする。この程度のことしか書けないのは私の俳句のいたらなさであり、上達すればもう少しましな読みとりが出来るようになるのが楽しみだからだ。そう言う人に僅かな時間でも眼を通してもらえたら句作の励みになるに違いないと思ったからである。
 入会して「古志」が届くようになってすぐ「古志」主宰交代という記事が載った。古志社の主宰は定年制であり、新主宰は若い人を立てることに決められたそうなのだ。長谷川主宰の眼を通らなくなるのは困るが、もとから俳句結社を同族会社や政治家のように世襲するのはおかしいと思っていたし、そこに感じる権威主義的な、俳句とは全く無縁な圧力をどこかで嫌っての師探しだったような気もするので、古志社のあり方にも賛同出来た。
 その上この一月号から大谷新主宰の五句(投句)欄と長谷川前主宰の三句(投句)欄が出来、私の杞憂は発展的に解消された。
 10月投句した五句と三句の結果が一月号に掲載された。