我が家の裏は高架橋があり、その下は行き止まりの側道とともに全く放置されているので草木が伸び放題になっている。当然秋の支度が始まっている。その中に数年来雉(コウライキジ)が居を構えていて、時々高い声でまるで居場所を知らせるかのように鳴く。「雉も鳴かずば撃たれまい」という諺を思い出させるように鳴く。そのたびに裏が原野化していくことを思い出させるし、季節の移ろいを感じさせてくれる。
  雉の音に背を伸ばけり草の花   未曉
 その先に函館の街が遠望できる。
  かやかやと秋草街へ告げ口へ   未曉