朝布団から出ていた腕が寒くて目が覚めた。小さな窓から朝の齢光と共に寒さが射し込んできた。起きる。窓にいつもの景色が貼り付いているように薄明るい。
    玻璃の窓すきとおり来る寒気かな   未曉
 空に明けの明星が冴え冴えとある。
    明星や霜夜を統べるごとくあり    未曉