松倉川渓谷

 四度目になるだろうか。泣面山に向かった。今までは赤川から寅沢林道で万畳敷に入ったが、道路が毀れているということで松倉川に沿う林道からアプローチした。

 私には初めての道である。旧市内で唯一外観さえ見たことの無い小学校が鱒川小中学校だった。旭岡から鱒川へ下りてゆく。思ったより狭い道路というより、林道を舗装した感じの道路脇に鱒川小中は建っていた。開校130年という看板が校庭前に掲げられていた。それを過ぎるとあとは松倉川の紅葉の渓谷美が繰り広げられた。ここをフィールドとするKuさんの話を聞きながら助手席で楽しませてもらった。Yamaさんは大小15ほどもあるという滝を越えながらの沢歩きの楽しさを話していた。通ったのは川の流れも見えない上方の林道だから、YamaさんやKuさんのいう松倉川本来の渓谷美は観られないが、樹種の多様さ、美しい紅葉、微風に舞う落ち葉、一陣の風による落ち葉吹雪、三森山の岩崖…。先週の知内川の大きな景色ではないがコンパクトな美しさを堪能できた。300Mを越す辺りから紅葉は終わって裸の樹が多くなってしまったが、、肝心の泣面山があっけなく感じられる程楽しめた。