駒ケ岳・と私

 明日の駒ケ岳「火山勉強会」登山には一つの楽しみがある。
 私の山歩きは渡島や函館近郊が多い。頂上に着き展望を楽しむとき山の同定に大切なのが駒ケ岳である。そのつどカメラを向け撮っていたことに気づきいろんな山からの駒ケ岳写真集をつくろうかなと思っている。そのときに駒ケ岳から夫々の山を傍に添付すれば楽しいのではないかと編集プランを立てた。そのためには絶好の機会ではないか。YamaさんやSakagさんがいれば山座同定に間違いは無い。
 まだ確認していないが、横津岳、袴腰岳、烏帽子岳、鳴川岳、七飯岳、函館山、毛無山、二股岳、弥五兵衛岳、当別丸山、木地挽高原、泣面山、日暮山、楢山、その他スノートレッキングのいくつかのポイントから写しているはずだ。こう観ると北側からの写真が少ない気がするが今回の登山は駒ヶ岳の北側を写せるポイントに行けるだろうか。南側に限定されるかもしれない。
 駒ケ岳が駒ケ岳らしく見えるのは外からのその秀麗な姿であろう。剣が峰と言う鋭鋒を聳えさせながら、馬の背から広くなだらかに裾を広げて周りの緑に溶け込んでいく大斜面は眼前に大沼の水面があるから尚美しい。烏帽子から横津の山肌を突き破るように見える駒ケ岳も、函館山の入江山辺りから七飯岳の上に見える駒ケ岳も、周りがなだらかなだけに剣が峰の鋭さが際立って印象的に聳える。また、弥五兵衛岳から見ると、馬の背の優しさが薄れ火山特有の猛々しさが感じられてこれも捨てがたい。
 私が登った駒ケ岳は遠足の引率であり、山歩きを楽しみとする以前の仕事としての登山だったから薄い印象しかない。山道も展望も覚えていないし、もちろん花などもしかしたら無いのではないかと思うくらい印象に無い。毎週のように山に登っている今の私が駒ケ岳の懐に入ったときにどんな風に味わうことができるのかそれも楽しみである。
 今回の登山希望者枠は1時間弱で定員に達したという。希望した人は夫々に「私の駒ケ岳」があって参加されると言うことだろう。そういう250人もの登山会も得がたい経験になりそうだ。  
 とにかく天気が晴れることを祈るばかりだ。しかし予報は悪い。