この三、四日朝の暗い内から鳴き続ける鳥の声に目覚める。時鳥らしい。姿が見られないので確信がもてないでいたが、今日訪れた上ノ国、勝山館の史跡で確かめることができた。同行の二人が言っているのでやっと私の中で時鳥が定まった。
訪れる人もいない寂しい館跡を制するような鳴き声が突き抜ける。気性の激しさが伺える鳴き声だ。
時鳥声の広さに館の跡 未曉
今日の目的の一つ海浜植物探訪では、ハマベンケイソウ、ハマヒルガオ、ハマエンドウ、ハマニガナなどが地味に浜辺を彩っていた。更に地味な感じの白く小さな砂引草も波打つ渚を覗きこむように咲いていた。
海の端の釣果こもごも砂引草 未曉