季語閑語

:[季語閑語]
 先日、桔梗庵で新蕎麦を食べてきた。この新蕎麦の時季に私の誕生日があるので齢の節目として毎年必ず食べるようにしている。
   「新蕎麦」の貼り紙同じ場所同じ   未曉
 我が家では子どもの誕生日はしたが、夫婦それぞれの誕生日はしない。せいぜい外食をせざるを得なくなったときの理由付けになるくらいだ。しかし、退職後時間の流れの中に生活の区切りが無くなったせいか、何かの書類に自分の年齢を書かねばならぬ時に「俺幾つだっけ」と分からなくなることが多くなった。
 そこで、誕生日前後に新蕎麦を食べることでそのけじめを付けることにした。新蕎麦を食べた店や、状況にとともに今日から「○○才」を自覚することにしたのだ。今年は、マンタンさんの家に招かれ、先日の桔梗庵と二度の美味しい新蕎麦で66才にけじめを付けた。来年の新蕎麦の時季まで私は67才である。
    新蕎麦や六十七ぞ今日からは   未曉