町民文化祭

 七飯町民文化祭が開かれ、所属している俳句の会がサークルといて出品しているので、コーナー当番として半日詰めた。
 私も参加するようになって5,6年経つが年々規模が小さくなっているようだ。昨年まで、ステージを占領し、いかにも文化の秋を咲き誇るようだった菊花が姿を消した。ささやかれる声を聞くとこの夏の猛暑で思うような菊が出来なかったこともあるらしいが、全体を見るとそうばかりでもない。この町民文化祭の中心である出品、出演者が高齢に偏していることに因ることがはっきりしている。絵画、書道、短歌、俳句、漢詩、躍り、詩吟…。いわゆる伝統文化を地域で支えているのが高齢者だと言うことであれば規模は小さくなるばかりだ。どのサークルも会員減に悩んでいる。。時間に余裕のない人が増えている、趣味が多様化、細分化、個人化されていわゆる「おたく」っぽくなっている、サークルなどで新たな人間関係が出来てしまうことを嫌う風潮と無縁でないような気がする。保育園や幼稚園単位で共同制作による作品もコーナーを作っていた。つまり、高齢者と幼児に支えられている文化祭と言えるかもしれない。平均年齢を計算すれば、年齢だけは若々しくなるかもしれないが…。その子たちも文化祭に参加しない、高校生や青年になっていく。
 私も住民税を払っている函館市の文化祭に参加したこはないので、大きなことは言えないが、この形の文化祭は時代に合わなくなっていのかもしれない。と言うより市民レベルの日本文化の脆弱さが加速されるような気がしてならない。
 若い世代は…なぜクリスマス?なぜバレンタイン?なぜハロウィン?