毛無山(2)

 笹に隠れた道を笹をかき分けて進み、笹に囲まれ、座ると笹で視界を遮られる頂上に着いたら、茸採りのため予定を30分も過ぎていた。頂上標識はバラバラに毀れていた。大石の沼の辺りから大部分が笹に覆われているし、手を入れる必要のある山になっている。
 帰りは怖れていた泥で滑って笹の中に転落してしまった。写真を撮ろうとカメラを持ってストックを使えないまま下りたのが悪かった。何処も傷めなかったしカメラも大丈夫だった。しかし、胸の高さの崖を登ることが出来ず、Kubo氏に引き揚げてもらった。大石の沼で小休止下し一気に桧沢の滝へ下りた。ここの紅葉も期待はずれ。二つ目の渡渉で丸木橋に滑って水の中に四つん這いになってしまった。その後の渡渉はストックを使って石の上を渡った。今日はこの辺りの茸の収穫を想定していたが、既に十分採れていたので一木の幹に出ていたボリボリを採っただけで帰りを急いだ。
 毛無山、紅葉は期待はずれだったが密かに期待していた茸は十分すぎるほど期待に応えてくれた