2011-06-01 ■ 季語閑語 知内丸山残詠 八合目あたり、崖のような急斜面は風が強いのだろう樹林が切れる。露岩と膝くらいまでの潅木帯になる。そこを登って肩のような所に立てば、足下一望緑の山並みが広がる。まさに万緑を呈す。 万緑や縦横無尽にけもの径 未曉 小谷石の集落が小さい。その山際に、登山口矢越山荘の旧矢越小学校が見える。なだれる緑はそこで止まっている。小谷石の人たちの小学校への思いを感じる。校舎も校舎周辺も使われている痕跡があった。 万緑に屋根の赤きや廃校舎 未曉