七飯俳句サークルの例句会を兼ねて石井観光農園での吟行句会をした。寒い中一時間ほど園内を句を作りながら歩いた。ふだん山歩きをしていると整然と刈り込まれた庭園は落ち着かない。寒さも拍車をかけて落ち着かない。早く屋内に入りたい気を我慢して3句の素材が見つかるまでがんばった。いつもは時間をかけてひねくり回してしまうことが多いので今日はその場での五七五を素直に作ることを心がけた。農園の上の方にパークゴルフ場がある。
   鴉の子2番ホールを覗きけり   
 花屑を踏んでコースを過ぎる。窪地の掃きだめを隠すように大きな蕗が群ている。蕗で一句と思ったがまとまらない。あきらめた目の端に白い花が入ってきた。エンレイソウが咲いている。多分オオバナノエンレイソウだろうと思うが、白い色を強調したくて
   句探しの果ての白花延齢草   
 もう誰も姿が見えない。20分前なのにみんな建物の中に入ったらしい。もう一句。鈴蘭か花の終わった大枝垂れ桜か滑り台か…。結局
   鈴蘭や花の白さを葉の中に  
 部屋の中は暖房が入っていて暖かかった。句会では鴉…に2点、句探し…に2点入った。
 エンレイソウが歳時記に無いと言われたが、季節姓のはっきりしたものを季語として取り上げないのはおかしいと思うのでそのまま投句した。
 午前は句作り、川魚(虹鱒)定職を挟んで午後は定例句会と吟行句会をした。おばあちゃんたち風をひかなければいいが…。