先日七飯俳句サークルの吟行句会があった。いつもの例会の場所、七飯文化センター前の公園を歩いてである。
百余年前に植えた杉の間を小径が曲がっている。日差しは暑かったが、公園の中は涼しい。郷土学習の子どもたちが入ってきた。肩から提げていたバインダーを捨てるようにベンチに置くと走り出した。
   緑陰に留まれぬ子の鬼ごっこ  未曉
 ついこの間まで風は木々の間を吹き抜けていたが、今はもう葉が繁り風も視界も遮るほどである。杉の間から遠望の山は緑が盛り上がっていた。
   万緑の山百年の杉の間に    未曉