袴腰岳・同窓登山(2)

takasare2008-06-16

 昼食後、頂上部西端の岩場まで足を伸ばした。袴腰の由縁たる頂上部の起伏はぜひとも歩かなければならない。素晴らしい青空の下コキンバイとハクサンチドリが岩峰の裾に咲いて高山の雰囲気をかもし出してくれている。陰のほうに桜がまだ残っていた。駒ケ岳が素晴らしい。烏帽子から横津のドームまでのなだらかな広がりが景色を大きくしている。南から東に雲がかかり、函館の街や雁皮方向が見えないのが唯一残念だった。
 登山経験の無い二人、特にUは往路の「登れるだろうか」という緊張から解放されて下りは快調に歩き、普段写真を趣味にしている目が戻ったのか景色に道端の花にカメラを向けていた。私はいつものアルバムを作るべく後ろを歩いたがくだりが下手な私はいつも遅れた。ハクサンチドリ、ツバメオモト、ノウゴウイチゴ、コケイラン、ササバギンラン、花の終わったエンレイソウまで見つけて私に聞いてくれた。ここに書き上げたものは私が答えられたものだけである。そうそう、熊の落し物も…。天気にも恵まれたがみんなが楽しんでくれていた。
 中野ダム公園の駐車場に戻ったとき、秋にまた登ろう。次はどこにする?という話が自然に出てきた。私に案内できる山は少ない。少し不安だが私もまた登りたいと思った。みんなの顔を見て「同窓登山、なかなかいいなぁー」と思った。何がいいのかはっきりしないが、なんだかいい。