袴腰笹刈り(1)

takasare2006-06-26

 三角山から上の部分の笹刈りをすることになった。昨年は夏過ぎて始めたら笹が硬くなっていて労力も時間もかかったので、今年はやわらかい若いうちに鎌を入れようということになった。
 三角山まではいつもの山歩き。花にカメラを向けおしゃべりをしながら登った。早朝、家から見たときは四方の稜線はガスの中だったが、林道に車を乗り入れた頃は晴れわたり日差しが強くなっていたが、大利うの高気圧だから、日陰は寒いくらいだ。桜休みの一服時、なんという鳥かと思うような音がしたら、ラッパを鳴らしながら二人の登山者が登ってきた。坂口さんの掲示板を見て熊の心配が少ないだろうと言うことで登ってきたらしい。男性のほうは高齢のようだ。
 三角山までの登りで十分な汗をかいていたが、直射日光の下での笹刈りでは気がつくと全身水をかぶったようになっていた。汗を感じさせないシャツのせいで不快ではないが、あせの香りにつられて蠅が集まり、背中や腕が真っ黒になるほどだった。鎌は十分研いだし、笹も柔らかいのであてれば切れる感じで力は入れる必要が無かった。尾根へのとりつきに続く、トラバースの入り口付近で12時になってしまった。道路に座り込んで昼を食べていると先ほどの二人が下りてきた。「頂上で待っていたんだけれど」と言って、リポビタンとバナナを差し入れてくれた。どうやら、今日の笹刈りを掲示板で知り、はじめから応援のつもりでもって来てくれたらしい。汗をかききった体にリポビタンはことさらおいしかった。