横津・烏帽子・袴腰(1)

takasare2006-06-01

*114920864*[山道楽]  
 2月に飲んだときに言われていた山行の第一回目に、横津から袴腰を選んだ。服装や足前を整える意味もあって、このコース設定をした。
 ゲート前の駐車場には一台の車も無く、入山ポストに「9:30・伊藤他3名」と書いて舗装道路を歩き出した。昨夕まで降っていた雨はすっかり上がり、明るく暑さも感じる日差しが降り注いでいる。雨上がりの澄んだ空気のせいか、いつもは黒々としか見えない函館山の色が、今日はしっかり緑色を見せている。
 横津の山頂は後で時間があったらにして、袴へ道を採る。舗装から土に変わると、月並みだがクッションの上を歩くようなやさしさが靴底から伝わってくる。アップダウンが少なく、見通しがよいこの道の楽しさを満喫しつつえぼしを目指す。初対面の山谷さんと柏倉、久保田等の話も交わされるようになってきている。山谷さんの山に関する情報の多さが話題をつないでいる。ひねこびたようなツボスミレが見え始め、ノウゴイチゴの白い花が目に付きだした。 ところどころにある桜も三分咲きくらいだった。湿原にはまだ花の気配も無く、10:35烏帽子に立った。函館山同様、駒ケ岳そして羊蹄山までもがはっきり見える。羊羹タイムのあと袴に向かった。鞍部への下りに結構大きな雪渓が残っていて道を隠していた。踵で後ろにキックするようにして踵だけでバランスをとり10メートルくらいを下った。憩の原を過ぎて登りにかかり、今日は山谷さんからリーダー氏名を受けていたので、ゆっくり、同じリズムで…を心がけて袴への急登を登った。途中、ツボスミレの群落と、ノウゴイチゴの小ぶりの群生が目に優しく、ヒメイチゲの可憐さが疲れを忘れさせてくれる。上り詰めたところで小憩いわゆる袴腰の小さなアップダウンにかかるとミヤマキンバイのあざやかな黄色が山道の南側を彩りだした。 
 11:35袴腰頂上。眼前に函館、海峡、遠く雲の中に下北を見ながら昼飯にした。