袴腰笹刈り(2)

takasare2006-06-27

 後半は、このルートが廃道化している時笹かぶりが最もひどかったところで、まだ踏み跡も道の形になっていない。トラバースになっているので、歩く面がまだ斜めになっているし、笹の切り株が足を跳ね返すくらい強い。少し丁寧に刈り進めた。尾根への取り付きの急登は一昨年切ったステップが踏み固められてしっかり足をホールドしてくれる道になっている。調子に乗って鎌を振っていると一株の草が立っている。すんでのところで鎌を止めた。竜胆である。そういえばこの頂上に続く尾根道は竜胆があったんだ。先行の坂口さんがせっかく刈り残したものを…あぶないあぶない。二時近くやっと頂上に着いた。正直腰が痛い。我慢してきたが何とか持った。帰りは目に付いた笹だけを…と言うので、腰痛を訴え、鎌をリュックにしまわせてもらった。頂上から烏帽子、横津、を展望しに西端まで足を伸ばした。途中、ハクサンチドリ、チシマフウロツマトリソウが一輪ずつ残されていたように咲いていた。ガンコウランの花が咲き始めていた。
 下りは、三角山まで一気に下りたが、それ以後、桜休みでは先頭の私と久保田だけで後続がなかなか来ない。ザックを桜にかけて登り返すと三人が鎌を振っている。三角山から下が今日刈った上のほうとあまり差があるのでつい刈り始めてしまったと言うのである。下りで少し腰を伸ばして歩いたせいか何とかなりそうだったので私もリュックのところから50メートルほどの笹刈りを再開した。しかしそれから下はやはりつらかった。中国行きもあるのでみんなには悪いが、適当に刈りながら下りてしまった。
 第二登山口に着いたのが4時半。7時間の労働だった。家について5時過ぎ。風呂で体重計に乗ったら3キロも減っていた。若ささんが開いて3年目、登る人が増えて、挫盛りを応援してくれる人が差し入れてくれて、坂口さんのホームページを見たら、電動刈り払い機を持って手伝ってくれようとしている人もいる。腰は痛いが充実感はある。