冬の朝

 この冬最も強い寒気団にみまわれるという初日、朝刊を取りに行ったついでに外を覗いたときの頬の痛さにソレを実感した。
 方言を季語として俳句で使うのは難しい。方言こそその土地特有の季節感を表していると思うが他の地域の人にはその季節実感は伝わらない。季感の伝わらない俳句になってしまう。それ以前に句そのものが伝わらない句になってしまう。
 その点、「しばれる」はいいだろう。全国区の方言だから。
  朝刊の折り目しばれて届きけり   未曉