海老丼

takasare2006-03-25

 毎年、この時期になると妻の職場の同僚が、以前勤めていた海辺の学校の知人から獲りたての南蛮海老を斡旋してくれる。1000円で弁当箱3っつ分くらいの量だから、安い。それより、朝にあげたものが、夕方の食卓に間に合うのだから新鮮このうえない。それも合わせると格段に安い。
 私は熱を通した海老はあのもそもそ感があまり好きではない。けれど、生は大好きである。できれば水揚げした翌日あたりのほうが、甘みが出て美味しいのだが、新鮮な海老のプリプリ感も美味しいので、半分はすぐ食べる。
 殻を剥かれトロッとした感じで山になった海老を見ると、満喫したくなる。一本一本食べるのはしみったれているように思える。そこで、数年前から海老丼にしている。今日の昼は夕べ食べ切れなかった海老が余っているので、ミニ海老丼(写真・小さいほうの丼)をいつもの蕎麦に添えることにした。
 ご飯の上に細く短冊に切った海苔を敷き、その上に殻を剥いた海老を多いかぶせるようにして載せる。わさびを溶かした醤油をその上からかけて出来上がりである。要するにいくら丼、うに丼タイプの乗っけるだけの丼だから料理とはいえない。どちらかというと、海老を一度にたくさん食べる食べ方と言った方が当たっている。でもこれがうまい。もしかしたら贅沢感に酔っているのかもしれない。
 夕べは、丼全面海老を載せたが、今日の昼はビジュアル的にいくらも載せさせていただいた。昨日今日我が家の冷蔵庫は、海老、いくら、薄塩の(限りなく生に近い)うにの塩漬け、たらのこぶ締めが入っている。私にはフランス料理のフルコースより贅沢である。