カルヴォナーラ

 チャレンジ・ザ・スパゲティ第一回は「カルヴォナーラ」に挑戦した。この手のもさもさ食感の食べ物は、基本的に好まない。いつまでも舌や歯茎にまとわりついているし、やわらかいものが多いので、歯ごたえを美味しさの大切な要素としている私としては、選ぶことはないが娘の引越しのとき大宮で食べた。
 駅ビルの大きなレストランに入ったとき、妻と娘と三人で三様のものを頼んで少しずつ食べることにした。そのときの一品である。初めて食べたとき、具材としてベーコンくらいしか見なかったので「簡単そうだな」とつぶやいたら、妻に「作ってみたら」と言われ、ふと「作ってみようか」と思ってしまった。
 本屋でふと思い出して「パスタ・・・」と言う本を立ち読みしてみたら、生クリームがあれば家にあるものでできそうだったので早速生クリームを買ってしまった。本の内容を思い出しながら、適当な味付けで作ったら美味しくなかった。そうすると悔しくなり、「基本のイタリアン」なる本を買ってしまった。残りの生クリームももったいないし再度挑戦した。
 本にあるレシピは、立ち読みとは違っていた。そのレシピどおり作ったつもりだったが、塩味が足りず、塩を振りかけて食べることになってしまった。
 昨日は、妻が休みの日なので「生クリームを食べてしまわなければ」という口実で、付き合ってもらうことにした。調理時間を二十分と考え、始めた。茹でるためのお湯を火にかけておいて、すべての具材を切ったり合わせたりして全部揃えてから鍋の沸騰を待った。
 スパゲティを鍋に入れ、キッチンタイマーをセットした。ベーコンをオリーブオイルで焼き取り出した。タイマーが後4分のところで取り出した後の残り油でスライスしたたまねぎをいため、茹で汁を少しいれた。タイマーが茹で上がりを教えてくれたので、麺をそこにいれ、ベーコンを戻して絡ませ、そこに生クリームと卵黄をとき混ぜたものを手早く和えて出来上がりである。前回に懲りてたまねぎをいためるときと、最後に和えるとき、しお、胡椒は多めに入れた。ジャスト20分で作った。十分美味しく食べられた。妻は大丈夫美味しいよと言ってくれた。大宮との味は比べられない。忘れてしまった。この次パスタリアに行ったとき、カルヴォナーラを食べてみるかな?何十年もやってきたプロとくらべる?食べなくてもわかるからきっと違うものを注文するだろうな。
 我が家では生クリームを使うことがあまり無い。この次作るのは生クリームがあまっているときになるだろう。そのときに、レシピを見ずに作れるか。