江差二山・メモ帳

takasare2007-06-05

 Yaさんがこの前の矢越岳からメモ帳を持ち、見つけた花やコースタイムなどをメモり始めた。Kuさんは植物観察のフィールドワークで年季が入っているので必要があると流れるような動作でメモ帳を出し、鉛筆を抜き書き始める。メモ帳を見せてもらったことは無いが、ネパールのときなどは、植物だけではなく民具や生活上の言葉などもメモっていたから記入の仕方や要領も決まっていて後で振り返りやすくなっているのだろうと思う。いつも黒い表紙の同じ大きさの手帳でそれも決まっているようだ。メモを取ることがイタニツイテいる。
 私も前回の袴腰からメモ帳を持つことにした。すぐ、形から入ろうとする私はまず「メモ帳」「筆記具」出し入れしやすい「収納場所」から決めていかなければならない。いろいろ考えた。汗かきの私は、行程の途中で脱いだり着たりすることが多いのでポケットは使えない。結局、ザックの片紐に装着しているデジカメケースのポケットを使うことにした。しかしそんな小さなメモ帳は売っていないので、百円ショップのメモ帳を切って作った。慣れないうちは筆記具も落としてしまうと思い発泡ビールのおまけの7cmのボールペンを使うことにした。
 それで、袴腰と先日の吟行をやってみたがだめである。百円ショップのメモ帳と、おまけのボールペンではどちらが悪いのかどちらも悪いのか字が書けないのである。ボールペンの字が滑ってしまう。違う場所に書くと突然書けたりする。メモするたびにいらいらしてしまうのである。今日の江差二山はメモ帳はそのままに短くなったえんぴつをもって行った。書けることは書けるが芯を長くしすぎてしまったせいか、途中で芯が折れてしまった。ふにゃふにゃしていたが、なんとかだましだまし使った。
 私がメモを付け出したのは単なる真似だけではない。俳句づくりのための感動や、季節感を家に持ち帰るためであり、この「山道楽」欄をもっと充実させたいからである。しかし、今日の江差二山で書かれたメモは花の名前ばかりである。YaさんやKuさんが花で止まったときに「小休止できる…」気持ちをカモフラージュするように取っているメモだからである。メモの形もイタニツイテイナイだけではない。肝心の内容もまだまだなのである。
 今日のメモ帳には17種類の花々のメモが残っている。シラネアオイゴゼンタチバナはメモには無い。今思い出した。メモには何を書いて何を書かないかも大切なようだ。