2013-01-01から1年間の記事一覧
ストーブに炎定まり避難小屋 未曉
当別丸山 蹴散らして蹴散らして落葉山行く 未曉 聖母像窟小さく雪を待つ 未曉 蹴散らして山靴軽し落葉山 未曉
諍ふて濡れたる後の時雨傘 未曉
しのぶれどうすきむらさきしきぶの実 未曉
冬の靄もう生き急ぐこともなし 未曉
為兼題「新酒」 酒器酒肴ことさらもなく新酒かな 未曉
為兼題「賀状書く」 自分史を宛名が語る賀状書く 未曉
古漬けと新酒届きて洒落を呑む 未曉
協会病院の大きな銀杏を横目にきれいな住宅が並ぶ中を路なりに歩く。出たくないと思いながらもはじき出されるように電車通りに出てしまう。人影が目だつ。路のあちこちに人が立っているし歩いている。場外馬券を買う人と不法駐車を見張る人達だと思い至る。 …
小春日や月まんまるに終りけり 未曉
為兼題「年忘」 一日のごとく一年年忘 未曉
冬茜服喪葉書の別れかな 未曉
啄木小公園から漁り火通りを湯ノ川方向へ歩き、スケート場の入り口への取付道路へ曲がる。右手に広大な自衛隊函館駐屯地の敷地がフェンスを隔てて広がっている。戦争を放棄した国なのに。 自衛隊は日本と言う国が持っている武器である。武器の目的は、黙らせ…
初雪の溶け残りたる無惨かな 未曉
初雪や子は外遊びもて応ふ 未曉
初雪に負けて先生授業終え 未曉
冬構春遠からじてふ思ひ 未曉
大森浜 冬凪や流木に氏素姓あり 未曉
街中の旗ふるえをり冬来る 未曉
大南瓜我慢し通すこそ我慢 未曉
戸井線橋から富岡橋中道橋までの左岸川岸の道路は遊歩道になっているが、そこに接している住宅はすべて家の裏を亀田川に向けている。遊歩道は車が通れないし、家の向こうに立派な道路があるのだろうから裏になるのは仕方がない。しかし窓もないのである。亀…
父や母が元気だった頃昔話をする時、それ以前の我が家の歴史の時代区分を住んでいた家の住所で言いひっくるめていた。「八番地の時だよ」とか「二十八番地の台所でさ」などという言い方である。今日の散策はその「二十八番地」の辺りからである。 図書館に車…
初時雨休耕田に深々と 未曉 初時雨濡れて気がつくやり残し 未曉
過ぐ人にそれぞれの栄え黄葉光 未曉
ナナカマド実の赤々や葉を落とし 未曉
滑り台と銀杏黄葉と語るごと 未曉
蝶はそれぞれに美しいが、アサギマダラは他の派手な蝶のように鱗粉を光らせるでもなく、虚眼をちりばめてもいない。色数も少ない。前羽根は黒い縁に白っぽい涙型の斑模様を並べ、後ろ羽根は同様の白っぽい模様を褐色が縁取っているに過ぎない。「地味」の美…
今朝の北海道新聞に「アサギマダラ…七飯・北九州1235キロの旅」という記事が載っていた。要約すると今夏8月七飯町横津岳で高校生によってマーキングされたアサギマダラという蝶が北九州で撮影されたというのである。およそ90日で1235キロ南下した…
草の穂や農道長き立ち話 未曉
後れたる鵯は吾海峡(うみ)渡る 未曉