2013-01-01から1年間の記事一覧

秋思

デジャビュから醒めて始まる秋思かな 未曉

一位の実

一位の実一位の緑見せ合ふて 未曉

文化祭

句も歌も色紙にて候文化祭 未曉

南瓜

手を翳したくなり南瓜存在す 未曉

夜長

飲む。昔話に花が咲く。 夜長し帰るよしなき日々もまた 未曉

冬隣

句友旅立つ 冬隣故郷出る旅へあるがまま 未曉

秋惜しむ

ため息の棄て処なし秋惜しむ 未曉

秋風

懐メロの尻切れ蜻蛉秋の風 未曉

秋風

秋風や吹かるる命掌の中に 未曉

障子貼る

為兼題「障子貼る」 障子貼る吾撫でし手を赤くして 未曉

初冠雪

うろたえる初冠雪に覗かれて 未曉

2013/10/13・日吉サッカー場

子どもの歓声に混じってホイッスルも聞こえる。日吉のサッカーグランドに降りていくようだ。とすれば、さっきの分岐を左折すれば七五郎沢のゴミ処理場だろうと思われ、自分の位置が定まった。 サッカー時では高校女子サッカーの全道大会が行われていた。子ど…

1913/10/13・山の手

白百合高校の裏から山の手の住宅街の中心部へ入っていく。同じような街区に住宅ばかりなので方角がわからなくなる。店など目印になるようなものもないので今目の前にある家にもう一度来いと言われても無理である。休日のせいか人通りもない。歩いていて落ち…

コスモス

保育園で コスモスさん回れ落ち行け先生へ 未曉

毬割れて今日こそ来たれ三兄弟 未曉

青栗の素知らぬ高さ子の思案 未曉

13/10/2・新川町界隈

駅前電車通りを折れて二丁歩けば松風町を抜ける。子どもの頃は「抜ける」などとは考えも出来なかった所である。夜は紅い灯青い灯が作る闇の中だったし、昼は饐えた匂いとまだ残っている煙草の煙が行ってはならないバリアを作っていた。今は今で、暫く開けら…

秋の蝶

アサギマダラ 「海峡を越えよ」てふ声秋の蝶 未曉 白鳥の旅をもてなす苅田かな 未曉 七十のベンチに座る木の葉振る 未曉

いのこづち

下北余韻 寒立馬肥ゆ四肢の間に太平洋 未曉 いのこづち杖にて下る仏ヶ浦 未曉 カーナビに秋夕焼けの宿探す 未曉

秋思

七十の日の晩酌 七十や秋思の季を重ねをり 未曉

馬肥ゆる

尻屋崎・寒立馬 やさしき目して寒立馬肥ゆるかな 未曉 脇野沢 野猿公苑 北限の野猿飼われてはぐれをり 未曉

薄紅葉

恐山 薄紅葉極楽浜へためらふて 未曉 紅葉に黒き染みあり恐山 未曉 極楽も地獄も名のみ恐山 未曉

秋雨

秋雨や吾に煎餅囓る音 未曉

茸採り老樹の裾を洗うごと 未曉 山鳴りや昼も媚び売る月夜茸 未曉

天高し

山頂に座す山になる天高し 未曉

野葡萄

野葡萄や生きてる内は未熟者 未曉

13/9/29・函館ハーフマラソン

チャチャ登りを上り詰めて後は風に吹かれるように降りてくる。改めて亀井勝一郎の文学碑に寄る。申し訳に咲かせているようなコスモスはあるが見捨てられた感は否めない。彫られた碑文が秋の陽に薄い。 佐々木豆腐店は休みなので油揚げは買えない。その代わり…

13/9/29・大三坂

今日はこの大三坂のナナカマドの紅葉を見に来た。ななかまどは葉が赤くなりきれずにまだ緑の名残を宿し、実の独特の朱色が目だつ今頃が良い。電車通りから登り始める。 登りだとどうしても足元を見てしまうし身体に堪えるので停まっては見、停まっては見るこ…

13/9/26・朝市

函館駅を出て倒れるように朝市方向へ足を向ける。駐車場には大きな観光バスが停まっている。どんぶり横町の切れ目から伸びる朝市中通りには既にたくさんの観光客が肩をぶつけ合って見物や買い物に右往左往している。あえてその真ん中に身を委ねるように歩き…

紅葉

子の背の紅葉の影と父の手と 未曉