ききょうの里自治会

私がこの地に移ってきたのが40才代。引き込まれるように役員になったが、先輩の皆さんが亡くなられた今生き残った私が心太が押し出されるように会長になっている。雑用処理に少しは役立つくらいのものしか持ち合わせていない身には今程度の活動しかできない。友だちが言う「敗戦処理投手」感がなくも無い。「会長さんが止めたら私たちも止める」と役員の人たちに言われやっていくしかない。
 この「ききょうの里自治会」が来年、平成30年、設立30周年記念を迎える。「何かをしたいね」と今年4月の総会時にその内容を役員会に一任された。少子高齢、病気を持っている方も多い。お金もない。小さい町会だから大それたことはやれないしやろうと思わなくてもいい。けれど事業の性格上全戸に喜んで貰える内容でなければならない。役員会では「自治会の歩みがわかる年表のようなものと何か…」と考えているが、その何かを「紅白まんじゅう」ですまさないようにしようとは思っている。
 来年以後、この函館で一番小さな町会が何年続くかわからないが、既存町会の会館建設のための5万円拠出に反対してできた函館で一番小さな「ききょうの里自治会」が30年間この地に存在したことを記しておきたかったのである。(おわり)