2019-01-01から1年間の記事一覧

時雨

今更ながら温暖化を感じる。科学的に数字化されたデーターが時折示されるが、俳句なんぞをやっているせいか、私の場合五感を通して体感的である。 雪が重くどか雪に成りがち…。 北海道に顕著でなかった梅雨が蝦夷梅雨の名で…。 夏の暑さが異常…。 北海道の稲…

北風

一番星北風に危ふし薄光 未曉

冬構

ありものを着てあるがまま冬構 未曉

冬三日月

冬三日月 三日前、町内会総会のための役員会でふだん飲まないお茶を飲んだせいか寝付けなかった。その寝不足がリズムを狂わせたのか今朝は3時に目を覚ましてしまった。二度寝と言うにはまだ早いし寝られるかなと目を閉じたがだめだった。季語をひとつ思い浮…

白鳥・為兼題

うすずみで画く白鳥の白さかな 未曉

ちゃんちゃんこ・太極拳

しかし安いとはいえ月謝も払ったし、僅か半年で全く止めてしまうのも我ながら情けないので家で続けることにした。4時半には目を覚まし、5時半には腹も空くし我慢できなくなって布団を離れる。この時間なら誰にも見られず邪魔されずに出来る。幸い太極拳は…

冬曉・太極拳

冬曉の窓に自己流太極拳 未曉 それなりの意思、意欲をモチベーションで始めながら中途半端に終わったもののひとつに太極拳がある。若いとき誘われて行った中国香港のホテルで、朝まだき、窓下の河畔公園にわき上がるように集まった人たちが音も無く始めたの…

雪吊

雪吊りの木々切っ先を与えられ 未曉

初雪

お天気キャスターがどう言おうが、私の初雪はどんなにうっすらでも積もった雪を見たときである。道北の日本海側ではそんなきれい事を言っていられない猛吹雪だったようで不謹慎かもしれないが、昨日の函館の朝はそんな私を満足させる初雪だった。 墨を摺る今…

日短

日短や自分事だけ言ひて切り 未曉

古日記ルーティンのごと今日を重ね 未曉

冬に入る

冬に入る微熱の指で自動ドア 未曉

帰り花

帰り花裾に外人墓地の山 未曉

短日

短日や締め切り持たぬ稿暗む 未曉

残る葱の風に折れたる青さかな 未曉

菰巻

松並木囚人のごと菰巻かれ 未曉

立冬

立冬や雀忙しく土を打つ 未曉

おためごかし

「おためごかし」と言う言葉がある。 広辞苑には「表面上は相手のためになるように見せかけて実は自分の利益をはかること」とある。 東京五輪を誘致するとき「無駄遣いをしない」「日本の子どものために」「復興支援」という言葉がそのために語られた。 しか…

暮の秋

瞑れば秋焼け落ちるごと暮るる 未曉

草もみじ

草もみじ花の色など問われても 未曉

時雨

小夜時雨遊びし旅の終る駅 未曉

秋耕

秋耕や待つその先を待ちながら 未曉

秋の暮

ヴァーチャルの今日の読点秋の暮 未曉

草紅葉・恵山

恵山に遊ぶ 恵山は十年間つとめた椴法華小学校の裏山である。三十年前赴任した直後のゴールデンウィーク、ドライブで尻岸内の方から賽の河原駐車場まで行ったら、小学生が二人いて、一人が「今度来た新しい先生だべさ。俺の妹先生のクラスださ」と話しかけて…

栗飯

栗飯のこげに栗の香栗の色 未曉

そぞろ寒

戯れに負ふた子下ろしそぞろ寒 未曉

朝露や餌皿の縁の鳥の水 未曉

秋の声

修道の丘をりんりん秋の声 未曉

釣瓶落とし

釣瓶落とし酒薄くなる間を惜しみ 未曉

柿を買ってきて食べた。子どもの頃の柿を思い出すためのように。 柿と言えば祖母である。祖母と母の故郷である山形から祖母宛に毎秋必ず届いた。当時は木箱にパラフィン引きの茶色の紙に包まれ渋柿で送られてきた。木箱の釘を抜き、紙を裂き、びっしり並んだ…