おためごかし

「おためごかし」と言う言葉がある。

 広辞苑には「表面上は相手のためになるように見せかけて実は自分の利益をはかること」とある。

 東京五輪を誘致するとき「無駄遣いをしない」「日本の子どものために」「復興支援」という言葉がそのために語られた。

 しかし実際は「無駄遣い」のばらまきだし、オリンピックなのに餓えに死んでいく子どもや人を撃つ銃を持たされ喜々として戦闘の地にいる子どもたちを忘れて「日本の子どものため」は空虚だし、ふるさとを奪われっぱなしの人に「復興」は無い。「おためごかし」だ。

 今回「アスリートファースト」というおためごかしが加わった。以前は無かった本州並みの梅雨の時期があり、真夏日が普通になった北海道でのマラソンに、である。

 最初からわかっていただろう、そんなこと