檜山、熊石ヤンカ山に行ってきた。前にも二度ほど行っているし、その時の印象からあまり苦労することはないと思っていたアプローチにてこずった。林道が一部川水の侵食で崩れていたり、道路脇のイタドリなどがかぶっていたり登山口が見つからなかったり登山開始までにアルバイトを余儀なくされた。しかしそれにも増してヒグマの糞の痕跡の多い中の登山になった。駐車したすぐ横に真新しいヒグマの大きな糞があったが、その後も東登山口から左回りの周回登山路にたくさ点在していた。特に緑豊かな山麓に新しい糞が多く、つまみ食い、食べ歩きのような食痕も随所に見られた。こちらの存在を知らせながら山道さえ歩いていれば大丈夫だろうという経験則を信じて、笛を吹き、鈴を鳴らし、声を発して歩き通す山行となった。
    称名のやうに羆よけ笛高く   未曉