ビール

 月一回の句会の後の月一回の飲み会。この時いわゆる「とりあえず」のビールを飲む。昔は人並みに夏にかぎらずビールを飲んでいたが、この頃は飲み会の時の「とりあえず」ビール以外家でも飲まなくなった。理由はいろいろある。すぐ腹が張って折角の料理が美味しく食べられない。ビールを飲み続けられず途中から日本酒とか焼酎に変えると必ず悪酔いにつながってしまう。齢とともに夏だからといってキンキンに冷えた飲み物でなくても喉の乾きは十分潤される。いろんな種類のビールの出現でビールが合成ジューース化してしまったこともあるかもしれない。今、酒の席は好きだが酒豪ではないことが自覚できてからは最初から焼酎で事足りるようになった。「とりあえず」の一杯が終われば用のない飲み物になりつつある。
 しかし20日締め切りの今月の兼題に「麦酒」が出された。「とりあえず」のビールでは川柳にはなりそうだが俳句にはできそうもない。俳句では飲み物食べ物は美味しそうに詠めという。昔の美味しく飲めていた頃を思い出して…
    ビール飲る眼下に我も住む夜景   未曉