冬ざれ

冬ざれや踏切音を攫ふ風　　　未曉

どこかへ出かけるたびに通らなければならない踏切です。レールは新幹線以後ローカル線になってしまいましたが「函館本線」です。このカメラの背後に国道５号線がレールに平行しています。あっと、すみません５５年前の写真です。

市街化調整区域だとかで水洗化、排水管、道路の舗装化は今も蚊帳の外です。あっと、税金は普通に払っています。右側に行くと桔梗駅、もっといくと七飯町。左側に行くと五稜郭駅です。つまり函館市街地の北限に近い辺りです。

あっと、踏切小屋は我が家が引っ越してきたこの写真の２５年後にはもうありませんでした。今はこの道路の両側に家やアパートが建ち並びましたが、一歩踏み込んだその家々の裏側は畑もありますが冬になるとこの写真のように原野感が強く残る風景になります…。

我が家の窓から見える函館湾も函館山も冬枯れの原野の向こうです。