元旦。初日の出はあきらめたが、句作りに、元朝の漁村風景を見ようと車を走らせた。いつもは灯台に行くので今年は、古部よりの銚子川の浜に行った。銚子の浜に水平線に出る初日をねらって車が何台かいる。私もそこに車を停めた。しばらくすると雲の切れ間に太陽がさしかかり、一条の初光りがすっと私の足下に伸びてきた。
   初光り金波となりて足元へ   未曉
 とにかく椴法華は不漁の一年だったらしい。正月で築港につながれた全漁船にも活気がない。話では、正月の飾りも、お供えも倹約せざるをえない漁船も多かったようだ。
   漁船みなアンテナ真直ぐ初御空 未曉