鯉のぼり

 ゴミ出しに外に出たら三兄弟の登校にぶつかった。このごろはお兄ちゃん、双子の元気な方、次におとなしめの方と十歩ぐらいづつ離れて家を出る。家を一歩出れば兄弟よりも学校や友だちに心が向くようになったのかもしれない。なにやらいうお母さんの声がした。聞いているふうもない三人を送り出した庭に鯉のぼりが立っていた。
    口応えすることもなし鯉のぼり    未曉
 ようやく北海道の春らしい一日になりそうだ。