椴法華の義母から干鱈を貰う。干鱈などとは言わない。「ぼんだら」である。大好物で、以前は専用の石が庭の隅にあり金槌で叩いて身をほぐした。生臭さが強いので家の中で身をほぐすことはさせて貰えない。今は、専用かどうか知らないが漁師の家でローラーに掛けて貰うとかで叩く必要はなくなった。
  棒鱈の匂いとなりて打たれけり  未曉
 マヨネーズと酒で和え、2,3時間してから食べると焼酎のあてには最高である。匂いが零れないように密封冷蔵庫保存しながらである。