2015-01-01から1年間の記事一覧

紅葉

白神岬で鵯の渡りを見た後はこれも恒例、知内川渓谷の紅葉狩りを楽しむ。 この渓谷の林道入り口付近には殿様街道への始まりがあり、林道終点は大千軒岳知内コースの登山口になる。 紅葉の美しさは青空と水がいっそう引き立ててくれる。この日は天気もよかっ…

渡り鳥

北海道の最南端白神岬に鵯の渡りを見送った。この海峡を渡ろうとする鵯の勇気をいつも思う。 先頭の一羽に、一羽にしない後続のたくさんに。 海峡(うみ)渡る頭の鵯も尾の鵯も 未曉

朝寒

朝寒や快晴といふ丸裸 未曉

残菊

残菊の名はともかくも咲いている 未曉

林檎

林檎囓る歯触りと言ふ味が好き 未曉

紅葉

懸巣啼いてくずれ初めけり紅葉山 未曉

朝寒

朝寒の街灯消えて立ち上がる 未曉

大綿

大綿の人の恋しき綿の先 未曉

秋麗

秋うらら席ゆずられてうろたへて 未曉

燈火親し

燈火親しカタカナで読む津軽弁 未曉

秋思

新幹線昨夜の秋思を置き去りに 未曉

紅葉

一山に紅葉爆発兆しあり 未曉

秋思

六回りの未秋思の五七五 未曉

食菌か毒菌か吾が影の中 未曉

秋夕焼

指穴に秋夕焼を入れて吹く 未曉

秋耕

秋耕や葉がら余燼のごとく在り 未曉

野分

「やーめた」で残さるる鬼夕野分 未曉

秋の虹

秋の虹豪華客船入港す 未曉

朝寒し

今日からあの法案が案で無くなる 反時計回り出したる朝寒し 未曉

秋の風

ぎんどろの銀ひるがえる秋の風 未曉

月天心高く眠りは深く得し 未曉

明月

明月の漏れ来て眠り刺されけり 未曉

蕎麦の旅(3)

あたりまえのことだが蕎麦は結局「好み」なのである。自ずと足が向く店と向かない店が出てくるだけの話なのだ。ネズミのお婿さん探しの話ではないが、本当の「美味しさ」は自分の口の中にしかないのである。 今回松本の「投汁そば」を食べながら、もしかした…

蕎麦の旅(2)

蕎麦の旅の途中こんなエピソードがあった。 『山形県村山市に当時全国に名の知れた「美味しい」という評判の蕎麦屋があり訪ねた。腹を空かして開店と同時に暖簾をくぐった。すぐ後に女性二人に支えられるようにおじいちゃんも入ってきた。この三人連れも開店…

蕎麦の旅(1)

先日の東京から金沢への旅で食べることができた「投汁蕎麦」と「深大寺蕎麦」で私の蕎麦の旅は一区切りついたような気がしている。 蕎麦の打ち方、製法の違い、蕎麦粉の違い、蕎麦粉の割合の違い、つなぎの違い、食べ方の違い、調理法の違い、メニューの違い…

天高し

見上ぐればたちまち孤独天高し 未曉

新幹線の車窓にも米の国日本はゆるがない 里の秋農を祝ぎたる黄金郷 未曉

臭木の実

実臭木にためつすがめつ見られけり 未曉

あけぼの草

暗き谷ゆえの君の名あけぼの草

野分

憲法違反を強いられる 夕野分草木伏して道失ふ 未曉