桐一葉

縮刷版を発刊した仲間、岩佐章夫が逝った。
 わずか一年先輩だが高校時代から大人っぽい男で部活の顧問よりも顧問くさかった。
60年安保が彼の高校時代に遭ったことは彼のためには単なる偶然ではなかった
ような感じがする。似合っていた。
 彼が中心にいたからこそ二度の縮刷版を発行し、その仲間が今も尚継続して
高校時代の雰囲気のママみんなで遊べている。そしてそのみんなが「何かあれば…」
という気持ちを持ち続けていられたような気がする。
  思い出せぬ駄洒落そのまま一葉落つ   未曉