待宵草

 函館で最も小さな自治会として30年続いたききょうの里自治会が昨日終わった。解散は一月だったが残務がいろいろあり、余った多少のお金がゼロになって実質昨日終わった。

 理由は高齢化による活動萎縮と役員後継の困難さによる。だからといって今日の明日「止めます」とはならない。街路灯の維持と住環境整備を継続するための行政との接点は誰かがやらなければ街路灯は消えてしまうし、未舗装の道路は凸凹、埃舞い上がる道を我慢し続けなければならない。行政は「一人一人に行き届いた行政を」などと言うが最終個人は相手にしない。解散した上で隣接する大きな町内会に加入させて貰うことで街路灯のことや住環境の行政との対応に道筋をつける期間として半年を要した。

 その半年を振り返り、「今解散してよかったなぁ」というのが本音である。頭も弱り、いろんなことが出来なくなる前に後始末が出来なければ、家族を始め周りに迷惑をかけるしかなかった。私にとって最大の断捨離事項だった。

 「小さいことはいいことだ」というのが私の自治会運営のコンセプトだった。面倒くさいこともあったが、この自治会を発足させた先輩が元気だった頃は会員も若かったし他の町会の人たちから羨ましがられることもあるくらいだったから、それなりに意義も感じられた。だから今自他が寄る年波に勝てずにピリオドを打てることに悔いは無い。

  待宵草ピリオド打てしこと一つ   未曉

 

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