白内障日帰り手術(3)

 手術翌日の視力検査で0.3だった視力が0.7まで回復した。昨日まで使っていた眼鏡が強くなって使えなくなった。すぐにでも新しい数値に合った眼鏡を買わねば…と思ったら、視力が安定するまでに3週間ほど様子を見た方が良いという。「車運転しますか?」と聞かれ「運転したいです。」と答えると「格好悪くて良かったら眼鏡お貸ししますからそれを使って下さい」という。最初はそんな便利な眼鏡が在るのかと思ったがすぐ予想が付いた。私のために用意された眼鏡は案の定視力検査の時に検査技師が「これと…これ、どっちがよく見えますか?」ととっかえひっかえ試すあのレンズが少し涼しげな貸し出し用のフレームに装着されていた。片方2枚ずつ4枚。
 家に帰ってその眼鏡を掛けて鏡を見た。これは私のカッコの問題ではなく他の人を無用に驚かせることになりそうなので、運転の時だけにしようと思った。
 以前も眼鏡さえ掛けていれば運転には支障のない目だったので、運転時の違いはそれほど感じないがテレビは全然違って見えるようになった。まず画面が明るくなった。BSがクリアーだと言うことを実感できた。久しぶりに良い俳優のドラマを台詞だけでなく演技や表情で見ることが出来た。画面に出てくるテロップや文字の全てが読めるようになった。自分の眼鏡が待ち遠しい。
 私がいつも行っている眼鏡屋さんは毎年12月に半額セールをやる。しかし私の三週間は11月の中頃に終わる。このビン底眼鏡もその時に返さなければならない。その二週間をどうするか。待ち遠しいが半額には変えられない。この眼鏡の延長を申し入れようと思っている。
 ところでこの眼鏡はいくらで処方されているのだろう。二週間の眼鏡使用料は買う眼鏡の半額以上にならないだろうか。
 手術前は費用のことは二の次だったのに…。