八甲田吟(1)

 八甲田ロープウエイから俯瞰

八甲田の山塊からの大斜面が熾きのように燃えている。山頂は白茶けた山肌にハイマツの緑だろうか。アオモリトドマツの樹林帯が火の侵入を許さない。そしてその上は青空。灼かれるのを恐れているのか動くものがない。
   



   大勢でいても独りや紅葉山      未曉
鳶を配してみた。
   紅葉山鳶飛ぶばかり飛ぶばかり    未曉