テレビを視なければ、少なくても3時間何かできると前々から思っているが、テレビっ子の習性は朝刊のテレビ欄で夜を決めてしまうのが常である。だいたいは見たい番組一つを視るために視ても視なくても良い番組を二つ見てしまうか、出来るはずの何かが見つけられない内に見たくない番組までも視てしまう惰性視である。
 今日は八時、思い切ってテレビを切った。何をやるか…。朝プリントアウトしておいた9月の句帳をもとに投句のための選句をやりだすと外がさわがしくなった。人間珍しいことをすると天気が変わる。稲妻が勢いよくカーテンの脇からもれてきた。すごい夜になった。直さない方が良いと思いながらも直すと、今度は下手なりの迷いが出てくる。それをあざ笑うがごとくますます稲光は激しく、雷鳴はいろんなところから聞こえてくるのだ。 
    窓襲う稲妻選句定まらず   未曉
 そう言えば8日の夜はサッカー日本代表ベトナム戦がある…。私にテレビを視ない夜は遠い。