義母を乗せて蛾眉野を走る。明日の吟行に備えて紅葉の様子を見ておこうとしてである。時季であれば私が函館近郊の紅葉名所と思っているこの谷は見事な紅葉に覆われる。まだまだ早かった。かすかに秋の気配を地の色に潜めてはいるが面には出せないでいる。後部座席の義母は寝てしまったようだ。
  リアシート義母居眠りの薄紅葉   未曉