勝軍山ついでの花見(2)

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 ザックを背負い山靴での花見になった。キャップ、サングラス、ザック、ベスト、登山ズボン、登山靴という異様ないでたちだがそれもある意味花衣とも言える。花見遊山と言うではないか。物見遊山?か
 書家金子鴎亭に繋がる人たちの「碑林」の中に知っている名前を探しながら、普段行かない公園の西端を降りて藩屋敷にでた。木戸のような門があり、足軽甲冑を装った現代若者が若い観光客の女性と軽い口調で会話している。ここまで来ると満開の染井吉野や8分咲きの南殿が多くなり、花の松前城らしくなる。歴代藩主の墓所、龍雲院のシロバナタンポポを撮し、一昨日より熟れた感じの紅梅と甍、白梅と椿のコラボレーションを撮した。隣の寺院の血脈桜は二日前に比べると向こう側が見えないくらいの花になっており、枝に花の重みが感じられた。高校生ガイドはいなかった。

 やはり我々五人は風体だけでなくどこか違う。山道を歩くがごとく道端の花にかがんだかと思えば、背伸びして樹上の花一輪を撮る。高ければ上り、低ければのぞき込む。しかし城門の辺りではその特異さも見失われるほどの人混みだった。

 ヒメオドリコソウオオイヌノフグリ、桜各種、紅白の梅、三椏、シロバナタンポポ、椿の花々を含め花見を堪能した。