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　神仙沼からチセヌプリに登り、車道を歩いて紅葉を楽しんだ。高度のせいもあるのか今年の紅葉は、漆などの赤が少なく黄色が目立つ。オガラバナというのだそうである。黄色というよりもっと黄色い葉の塊が山腹に塗りつけられたように彩っている。他にぬきんでて自分を主張している。秋の陽も他より余計に光を注いでいるかのようそこが輝いている。それより上部はダケカンバが千手をくねらせ賑やかに踊っている。
　　さんざめく紅葉踊らす岳樺　　　　　未曉
　帰り、米どころ蘭越はすべて刈田。田を焼く煙が無風の盆地に紫の紗をかけていた。
　　田を焼かれ虫に声無し天高し　　　　未曉