朝薄明るい中で目覚めた。南の高空で半月が薄々の色を残していた。「また寝たほうがいい」と言っているようだった。
   半月の穴薄々と春夜明    未曉
 夜、ローカルの天気予報の背景に函館山からの夜景が映し出される。くびれた辺りが大森浜で炊く僕小講演がある。
   夜景の街闇の縁にも春の波  未曉