takasare2008-02-06

 二週に一度、義母を堀川町のマッサージ治療院へ送迎する。治療している一時間半の時間つぶしも結構重宝である。今日は、カメラに慣れることと俳句がものにできればと大森浜に出かけた。近いし、駐車ができる。
 冷たい分、重い感じの波が寄せては返していた。雲が低く空は暗い中、ゆったりとした波が繰り返し打ち寄せている。単調な繰り返しを見ていると、その繰り返しの中でこそ次の季節が生まれているような気がしてくる。ちょうど一歩一歩繰り返し歩を進めていけばどこかに着くように。
   岸波の寄せくり返す中に春   未曉
 そういえば、ここは高校時代、高校新聞の「巴郷散策」という囲み記事のシリーズ一回目の取材のために来た所だ。縮刷版で読み返してみた。今と変わらないだらだらとセンテンスの長い独りよがりな文章が書かれている。当時顧問の先生から「職員室で好評だったよ」と聞いた覚えがある。きっと、高校生に反体制的な気概が生まれようとしていた時期だったからこの軟弱さが安心感を与えたのかもしれない。
    啄木小公園にて
   冬波やかの白砂に泡立ちぬ   未曉