昨日のスノートレッキングはお馴染みのバカ常尾根を歩いた。雲が多かったが降雪の心配も無く、風も無い穏やかな日和だった。歩き出すとすぐ汗ばんだほどだ。終盤雪が深く、一歩ごとにスノーシューを引き抜くように歩かなければなら無いほどだった。こまめに先頭を交代しながらのラッセル行進だった。大川射撃場から少し上の絶景ポイントで烏帽子と袴腰岳の白嶺が美しかった。
 そこを最終地点とし、ほっとしながら昼にし、熱いお茶で一息入れていると突然けたたましい鳴き声がして驚かされた。カケスである。ミヤマカケスと言うそうだ。
  雪世界カケスの声でカギ裂かれ   未曉
 曇り空のせいもあるがまったく色に乏しい景色だ。杉なども緑と言うより黒い葉の色だし、枯れ色の木々も彩とはなりえない。人工物だが唯一鮮やかな色があった。
  冬山路標リボンの色一つ      未曉