踏み切りはなぜか季語と結びつく。目の前を轟音とともに過ぎ行く列車とはるかな土地と繋がる鉄路のせいだろうか。
  貨車の尾を追う明るさや日脚伸ぶ   未曉
 雪が晴れた。体が温まった男の子が父親の手から抜け雪で遊ぼうとしてむずかる。それを聞いて仕切りの向こうから母親が声をかける。雪晴れの開放感が周りの入浴客にも漂う。
  雪晴れて母子呼び合う露天風呂  未曉